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Microsoft Connect(); Japan 2018 の Visual Studio 2019 枠で登壇しました

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登壇記録

Microsoft Connect(); Japan 2018 の Visual Studio 2019 枠で登壇しました


日本時間12月5日(木)、米国 Microsoft 主催の開発者向けイベント「 Connect(); 2018」がラスベガスで開催され、Visual Studio 2019 のアナウンスや、他開発者向けサービスのアップデートが多数アナウンスされました。
その数週間後、日本でも日本語にて盛り上がろうということで、日本版 Connect(); が開催され、東京会場では 200 名、サテライト会場を含め 300 名以上の方にご参加いただきました。Kubernetes や DevOps、AI、Serverless、IoT、Visual Studio、.NET Core 3 等のアップデートが紹介され、私は Visual Studio 部分の担当でした。

Microsoft Connect(); 2018 Japan

当日はライブストリーミングもしました。

Microsoft Connect 2018 Live Streaming
https://www.youtube.com/watch?v=6Om_YBVa6a4

会場に来ていただいた方、ライブストリーミングを見てくださった方、ツイッターで実況ツイートをご覧になった方、この記事を読んでくださっている方、アメリカ版の Connect イベントをご覧になった方、まとめ記事をご覧になった方、
皆さまありがとうございます

イベント概要

項目
イベント名 緊急開催! Connect(); Japan 2018
主催 マイクロソフト
開催日時 2018/12/20(木)19:00 〜 22:30
場所 東京。サテライト会場は札幌、大阪、名古屋、福岡の4か所
参加人数 サテライト会場含め 約 300 人
イベント詳細 https://connpass.com/event/111254/

タイムスケジュール

19:00 開始 22:30 終了の 2時間半に 6 セッション詰め込むということで、
1 セッション 30 分というキツキツのタイムスケジュールでした。

また、イベントオーナーの「マイクロソフト社員が1人で一方的に壇上から喋るイベントにしたくない」という意向により、ほぼ全てのセッションが 社外の人との共同登壇となっています。

Time Talk Speakers
19:05-19:35 Visual Studio 千代田 まどか / 鈴木 孝明 / 戸倉 彩 / 岩永 信之
19:35-20:05 .NET 井上 章 / 芝村 達郎
20:15-20:45 IoT 太田 寛 / 松岡 貴志
20:50-21:20 AI 畠山 大有 / 吉崎 亮介
21:30-22:00 Kubernetes + Java 寺田 佳央 / 森山 京平
22:00-22:30 DevOps 牛尾 剛 / 竹林 崇

Visual Studio 2019 セッション

Visual Studio 2019 のアップデートについては、この公式ドキュメントに全て書いてあります。(しかも日本語!)
Visual Studio 2019 Preview リリース ノート

動作状況の分かるスクショも gif アニメになっていて動くのでとても分かりやすく、素晴らしいドキュメントだと思います。

しかし、開いてみて分かる通り、めちゃ長いw
驚きのこのスクロールバーw

ということで、Visual Studio 2019 のアップデートはたくさんある!
しかし、上記の通り、30分しか時間がないので、全部は紹介しきれない!

ということで、以下の 4 つのポイントにトピックをしぼりました。

  1. AIによるコーディングサポート IntelliCode
  2. 強力なリファクタリング機能
  3. VS や VSCode を使ったペアプロが簡単にできる機能 Visual Studio Live Share
  4. 最新のC#であるC#8.0

それぞれについて、4人で分担してお話ししました。

登壇メンバー

所属 名前 話すこと
Microsoft社 千代田まどか (@chomado) 導入 / VS Live Share
Microsoft MVP 鈴木孝明 (@xin9le) Visual Studio 2019
IBM社 戸倉 彩 (@ayatokura) VS Live Share
Microsoft MVP 岩永信之 (@ufcpp) C# 8.0

Microsoft MVP について

ちなみに、よく勘違いされるのですが、
「Microsoft MVP」とは、Microsoft 社員ではないです。(社員は MVP にはなれません)

MS が社外の人を「あなたは凄い人だわ」「あなたの知識を(ブログや登壇などで)熱心に広めてくれてありがとう」と表彰する制度です。審査は日本だけでなく海外のMSやアメリカ本社のメンバーからの厳しい審査が入ります。私は MVP の人たちをめちゃ尊敬しています。

受賞された人はベネフィットとして、Visual Studio 最上位サブスクリプション (Azure の月数万円のサブスクリプション含む) の付与や、製品の開発チームと直接やり取りできるメーリングリストに参加できたり、また、社員ですら聞けない、社員にも秘密の NDA な製品の話を開発チームから直接聞く機会である『MVP Global Summit』に参加できます。世界中から MS MVP が集結するイベント。1年に1度、アメリカのマイクロソフト本社でNDAセッションを3日間ぶっ通しで聴ける貴重な機会です(すごい楽しそうだしめっちゃ行きたいんですけどやっぱ社員はダメみたい)

詳しくはコチラ: mvp.microsoft.com

セッション導入

最初に、私がさっと 3-5 分で導入をお話ししました。

スライドはこちら。

特に受けが良かった1枚がこちらでした。

Visual Studio の歴史

なつかしの VS のロゴがありますね! 

Visual Studio 2019

Microsoft MVP じんぐるさん(鈴木孝明さん)による VS2019 デモ!

以前、彼の VS での C# ライブコーディングのデモを見て、本当に素晴らしかったので、ぜひお願いしますとお頼みしました。快諾いただきありがとうございした!

IntelliCode

AI によるコーディング支援 IntelliCode について。

Convert to LINQ

他にもたくさん

詳しい内容は彼のフォローアップ記事にて

Microsoft Connect(); 2018 Japan で登壇しました & Visual Studio 2019 新機能フォローアップ

Visual Studio Live Share

究極のペアプログラミングの機能である Visual Studio Live Share のデモを、IBM 社の戸倉彩さんとふたりで行いました。

このイベント運営チームから「Live Share のデモをお願い」と言われ、

ペアプロの機能である Live Share は一人ではデモできないので、どうしよう、誰にパートナーをお願いしよう、と、

イベント参加申し込み一覧を見てたら、戸倉さんを発見しました。

戸倉さんは Visual Studio Code をずっと追いかけてる人で、めちゃ詳しい超ギークな人なので、ぜひ彼女にお願いしたい、と思い、お願いしました。快諾いただきありがとうございました!

寸劇から始まる

アメリカの MS 本社がやった Microsoft Connect(); 2018 イベントでも Live Share のデモがあって、

そこでは登壇中の スコット ハンセルマン に「おれのコードを見てくれ」と電話がかかってくるシーンから始まります。

日本版 Connect(); でも是非これを再現して欲しい、と、IoT の太田さんからリクエストがあったので、取り入れてみました。

ただ、私の演技力がゴミで会場は失笑の嵐でしたが…w(戸倉さんごめん)

最初に遠方にいる戸倉さんから電話がかかってきて「私のプロジェクト一緒にデバッグしてくれませんか」的なことを言われる。

私「え、Node.js ですか、でも私の環境は node 入れてないので実行できないです…」

戸倉さん「Visual Studio Live Share を使えばいいのよ」

私「な、なるほど~!」(大根役者(棒読み)過ぎてここで会場が爆笑した)

戸倉さんの Node.js のプロジェクトを、遠い場所にいる私とデバッグする、というシナリオ。

それぞれの環境はこちらです。

戸倉さん
マシン Microsoft Surface Pro MacBook Pro
OS Windows 10 macOS
IDE Visual Studio 2019 Visual Studio Code
Node.js 入ってない(消した) インストール済

OS も IDE も違う。

Live Share を開始する

Visual Studio Live Share 自体は 以前からプレビューであったのですが、
プレビューだったので、拡張機能扱いで、VS にプレインストールはされていませんでした。

しかし今回の VS2019 では、最初からついていて、右上のボタンを押せば簡単に始めることができるようになりました。

相手の実行環境を利用できる

戸倉さん(VSCode) の Mac ローカルで動いている Node.js のプロジェクトを、
私 (VS2019 on Windows 10) とリアルタイムにペアプロするという感じ。

みそは、私の環境には Node.js の実行環境は入っていないので、node コマンドは not found になるけど、

今回、戸倉さんのセッションに参加してペアプロするので、戸倉さんの環境に Node.js の環境が入っていれば私も node コマンドが (戸倉さんの環境で) 実行できる、ということ。

ターミナル (CLI) の共有

私は Windows なんだけど、その手元の Windows マシンから、戸倉さんの macOC のターミナルにアクセスできる。(権限を戸倉さんから read/write で与えられた場合)

要するに私の Windows から、戸倉さんの環境で「ls」などが叩ける

C# 8.0

岩永信之さんによる、C# 8 の話がありました。
C# について彼が日本で一番詳しいと思うのでお願いして登壇していただきました。快諾いただきありがとうございました!

C# 8 の話。とはいえ VS 2019 preview 1 の時点では、まだ C# 8 の仕様で定義されているすべての機能は実装されておらず、一部のみの紹介&デモになります。でもやっぱすごかった!さすが!詳しくは本人のブログに詳しく書いてあります。ピックアップRoslyn 12/21 & Connect() Japan フォローアップ

他に嬉しかったこと

ちょまどサイン

クッキー

私の描いた漫画の絵がクッキーになってめちゃ嬉しい!

元の絵はこれ

食事が豪華

休憩時間に出されていた食事が豪華でした。
いいなあ~! (私は社員だからなんとなく食べなかった (おとなになった…))

参考資料

導入スライド

このセッションはデモ 99% なので、スライドは導入部分しか無いです

公式ドキュメント

よくまとまってるし、動作のスクショも gif アニメで動いて確認出来て素晴らしいドキュメントです! ただしめっちゃ長い

登壇者によるフォローアップ記事

Visual Studio 2019 ライブデモをしてくれた MVP のお二人が、登壇後すぐにフォローアップ記事を書いてくださいました。ありがとうございます!

最後まで読んでくださりありがとうございました!


Madoka Chomado (ちょまど)

千代田まどかです。よく「ちょまど」と呼ばれます。Microsoft 社員。文系出身プログラマ兼マンガ家です。

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